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農地の税金 ▶︎ 優遇措置が適用されず過大徴収も?
2025.10.02
農地を所有している方にとって、固定資産税の負担は大きな問題です。特に使っていない農地や相続で引き継いだ農地は「持っているだけで負担になる」と感じるケースも少なくありません。
本来、農地は「農地バンク」などを通じて貸し出すことで、利用促進と同時に固定資産税の優遇措置を受けられる仕組みがあります。農地1ヘクタール当たりの固定資産税額は全国平均で 1万円ほど。農地バンクに貸し付ければ半額の5,000円に軽減されます。ただし、貸し出さずに農地が荒れてしまえば 18,000円となり、課税強化の対象となる仕組みです。
ところが、最近の調査では一部の自治体において、この優遇措置が適切に適用されず、過大に税金を徴収していた事例が報告されています。特に13道府県の18市町村で確認され、農地所有者にとっては大きな負担となっていました。
不動産の視点で言えば、農地を「放置資産」にしておくのは最もリスクが高い状態です。税金の負担だけでなく、管理不全地として地域に悪影響を及ぼす可能性もあります。
👉 相続や活用に悩んでいる農地がある場合は、まずは「農地バンク」や自治体の窓口に相談することをおすすめします。税制優遇を受けながら、地域で活用してもらえる方法を探ることが、結果的に所有者にとっても負担を軽くする近道となるでしょう。